令和6年度全国優良畜産経営管理技術発表会受賞結果について

受賞結果 New!
 令和6年11月28日、公益社団法人中央畜産会が主催する、令和6年度全国優良畜産経営管理技術発表会が、都市センターホテル(東京都千代田区)で開催され、全国から推薦された21事例の中から選定された8事例が発表し、当協会が推薦した一関市大東町の酪農経営「菅原雅継さん、真美さん」が最優秀賞(農林水産大臣賞)を受賞しました。
 菅原雅継さんは群馬大学工学部を卒業し、民間企業での営業を経て、東日本大震災の前年にUターン就農し、畜産の知識が無い中で努力を重ね、現在は経営主として、妻の真美さんと日々の作業に勤しんでいる若手の酪農家です。
 菅原さんの経営の特徴は、飼養頭数30頭と規模は大きくありませんが、東日本大震災発生時に経験した飼料や生産資材の停滞など、不測の事態を想定し、約20haの草地を自ら管理し、ほぼ100%の粗飼料自給率でロールサイレージの在庫を10か月分確保し低コスト生産を実践していること。
 また、乳房炎による経済損失を無くすため、牛床や搾乳機器の衛生管理等の徹底に加え、自身で原因菌を特定する培養検査(オンファームカルチャー)の実施により、体細胞数の少ない高品質な生乳を生産し、高い収益率を確保している点が高く評価されました。
 受賞された菅原さんからは、「畜産業は厳しい状況ではありますが、今後も小規模で安定した家族経営を追求し、家族一丸となって努力してまいります」との力強いコメントがありました。
 なお、本発表会は農林水産祭参加行事であり、令和7年度の天皇杯、内閣総理大臣賞の候補事例として選定されました。
 また、本発表会の様子について、アーカイブ配信もございます。(こちらのリンクより)

2024年11月28日